日々のエッセイ
6.222016
集落をあげて歓迎会をしてくれた
昨年の秋、春野に移住したいということで、空き家を案内させてもらった鈴木元さんが、川上の集落に移住することになった。春野でももっとも過疎化のすすむ集落だ。川上の富田自治会長が空き家を案内し、移住にいたるまで世話をしてくれた。
すばらしいことに、集落をあげて歓迎会をしてくれたのだ。鮎の塩焼きや焼き肉、焼きそばなど、豪華な食事まで用意してくれた。静岡新聞が取材にきてくれて記事となった。
記事にある「ウェルカム集落制度」というのは、集落で空き家を案内したり、お世話をしていただく。移住者があった場合、その集落に報奨金が1人について10万円でるというものだ。使い道はまったく集落の自由という。
ただそれには、事前に申請することが要件だが、春野町は41の自治会のうち、申請したのはたった2つだけ。他の旧市町の自治会も、ほとんど申請していない と聞く。それほど移住者を受け入れたいと思わないのか、移住希望者のお世話は手間と思うのか、申請書類を書く事務処理が手間なのか、行政の広報が浸透して いないのか、いろいろ理由はあると思う。
ともあれ、この川上地区の富田自治会長は、積極的に移住者受け入れに協力してくれている。集落をあげて移住者を歓迎してくれるというのは、とっても異例なこと。これがモデルケースとなっていくとうれしい。
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