日々のエッセイ
7.252017
禅宗の本山の研修会で話してもらいたいという。
講演の依頼を受けた。禅宗の本山の研修会で話してもらいたいという。とくにテーマはない。なんでもいいというのだが。
依頼してくれたお坊さんは、Facebookでぼくの発信していことは読んでいてくださるし、じかに何度もお会いしている。池谷さんの日常のままでいい、ということなんだけれども。
さて、なにをどう話したらいいか。これもあれも、こんなことやってきた、あんなことも……と幕の内弁当のような話になりがちだ。しぼりこまないとなぁ。
ふりかえれば、都会暮らし40年を経て、田舎暮らしを思い立ち、過疎地の山里に移住して7年。
のんびりとした山里暮らしのつもりが、山里の人の魅力を伝える企画をしていくうちに、ひろがっていった。NPO法人を立ち上げて定住促進事業がはじまり、5反の耕作放棄地をよみがえらせてのコメ作りなど、慣れない農作業を仲間とすすめる。
本業の編集と執筆、出版業をぼちぼちやりながら、やはり専門は仏教や宗教の世界に。神社とお寺を人々とつなぐ「神社・寺カフェ」の企画から、「納得のいく看とりとおくり」の企画のことなど。
でも、いったい何をほんとうにやりたいの? と問われるとこれが困る。まあいつも、おもしろそうだと思ったら企画していく。縁にしたがって、ということだ。これが楽しいんだけど、あとから収集がつかなくなって困ってしまうという現実。さらには子どもが生まれて、なかなか身動きができなくなっているという現実。
そんな自分のこれまでの素材からお坊さんたちが、満足してくれる話ができるだろうか。
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