日々のエッセイ
12.192017
どういう人が成功しているのか。あるいは、失敗例。さまざまな支援制度の活用法。
山里には耕作放棄地がひろがる。安心・安全の有機農法はおもしろい。畑をやりたい。田んぼをやりたい。お茶をやりたい。指導してくれる受け入れ農家もある。可能性はたくさんある。
けれども、ただちに暮らしていけるはずもない。経験の蓄積、ワザの習得、販路のみきわめなど、時間はかかる。蓄えも少ない。
どういう人が成功しているのか。あるいは、失敗例。そして、さまざまな支援制度の活用法。
そのあたりをまとめて、「田舎暮らし入門講座」で説明していきたい。
今回は、山里暮らしのための行政の補助をいくつか紹介する。
まずは、「新規就農支援制度」というものがある。年間150万円×5年間=トータル750万円の補助が受けられる。これは、暮らしの大きな支えになる。
ただし、申請の年齢制限は、45歳まで。友人は、先日、44歳11ヶ月で認定された。
この山里で、新規就農の制度を活用している知人は、6組ある。そのうち2組は、独自路線を歩むことになって、途中でやめた。事務手続きが煩わしいので、やめた人もいる。
さて、支援制度が満期になってから、ちゃんと独立できるかというと、かんたんではない。補助金頼みの暮らしになっていると、補助金が切れたら、行き詰まることにもなる。独立できなかったという人もいる。成功率25%くらいだろうか。
そのほかに、行政の補助には、どんなものがあるか……。
たとえば、「移住補助」が最大120万円(経費の半分 補修と整理)まで。「コミュニティビジネス支援」が100万円(無担保貸付、3年継続したら返却の必要なし)。
これは浜松市の場合だ。調べれば、もっといろいろ活用できる助成金があると思う。また、もっと手厚い補助が受けられる市町もあると思う。
なにしろ、山里には貸してくれる耕作放棄地はたくさんあるのだ(ちゃんとやってくれるかどうか、見極められるけど)。そっくり継承してもらいたいと願う農家もいる。
申請書類や審査過程など、手間ではあるが、これだけのお金を稼ぎ出すのはたいへん。予算の枠がある限り、補助してくれるというのだから、応募してみる価値はあると思う。
詳しいことは、担当の役人の方も招いて、説明会を開いていくつもり。田舎暮らしをワンストップで説明するというところ望まれる。行政は縦割りなので管轄がちがうと、あっちいったりこっち行ったり、そして書類の山と。そのあたり、わかりやすくまとめていこうと思う。
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