日々のエッセイ

「自給自足的生活」の実践 田舎暮らし雑談会 12/1

昨日、「宙(そら)となりし人の遺書」を紹介したが、こちらも同じく松尾俊一さんの詩だ。まさに、この方の、生きざま、そのものをあらわしていると思い、紹介する。

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パロディ「雨ニモ負ケズ」

雨の日には雨の音を楽しみ

風の日には風の音を楽しみ

雪の日には薪ストーブの炎を楽しみ

夏の暑さには谷川の水浴びを楽しむ

健康な心身に恵まれ

小欲知足を旨として

義のためにも怒らず

いつもへらへらと笑っている

一日に玄米一合と

味噌と海草とたくさんの野菜を食べ

あらゆることを自分の関心に寄せて

(私は世界の一部であり世界は私の一部であるから)

よく見 聴きし 解り

そして忘れる

山里のはずれの竹林の脇の

小さなトタン葺きのあばら舎にいて

東に疲れた人あれば

行って 頑張り過ぎない方が良いョと言い

西に病気の人あれば

行って 手当てしてやり

南に死にそうな人あれば

行って 光の世界を体験して来てネと言い

北に喧嘩や訴訟があれば

なるべく関わらないようにする

日照りの日には 地球温暖化を思い

寒さの夏は 気候異変を思う

みんなに時代遅れと笑われ

誉められもせず 苦にもされぬ

そういう者に 私は成ってしまった

「愛の讃歌 般若心経のこころで 生きる」(松尾俊一著 創芸社)より

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松尾さんは、南方仏教で出家し、托鉢と瞑想の日々を送り、山寺で留守番しながら農作業と瞑想、インドの覚者クリシュナムルティーに出会い、その講座に連なる。山里暮らしをして、まさに自給自足の生き方を送られている。春野にもよくあそびにこられる。

「自給自足的生活」について、松尾さんはこう述べている。

「自給自足的生活」とは、実は「他給自足的生活」。天と地と人に恵まれたことによって、自分の方は自足する。自足的な生活のキーポイントは、「あれも欲しい、これも欲しい」ではなく、「あれもいらない、これもいらない」。でも、くださるものは有り難く頂戴して、そのとき必要のないもの、多すぎるものは、自分の周りで必要としている人に回す。自分は通過体、媒体に成る。

まさに、そのものを実践しておられる。12月1日、「田舎暮らし雑談会」でお話してもらう。会場は浜松市の県居(あがたい)協働センター、13時から。参加費無料。要予約︰池谷までメッセージ、あるいは電話。080-5412-6370

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