池谷啓の記事一覧

  1. この山里には、こういう鉄人のような宝のようなお年寄りが

    「玉ねぎ、もっていくかぁ」。いつも遠慮しないでよろこんでいただく。この方が育てた野菜は、どれをとっても立派で美しい。数年前までは、有機茶も栽培し、シイタケもたくさんつくっていた。何十キロもある椎茸の原木を軽々と担いでいた。あかりを肩車しての朝の散歩のとき、畑でお会いした。宮脇眞一さん。ことし90歳になる。体はがっしりと頑丈。すべて自分の歯だ。26本もあるという。[続きを読む]

  2. 竹細工職人の梅沢貞夫さん(85歳)が訪ねてくれた

    静岡県の「健康長寿財団」の特派員の仕事を委嘱された。県には、10人の特派員がいて、一昨日、委嘱式に行ってきた。どんな仕事かというと、健康長寿なお年寄り、地域の耳寄り情報などを取材して財団のホムページに投稿するというもの。まあ、仕事というより、ほとんど趣味の領域で、人生の達治をお訪ねして記事にさせてもらうのは、ありがたいことだ。[続きを読む]

  3. お年寄りと幼児の出会いの場というのが、もっとあるといい

    あかりが手を挙げたといっては笑いを誘い、拍手をしたと言っては喜んでくれる。11時から、「きょうはなんの日」というお話。どんな記念日、だれそれの誕生日と。昨日は、法然上人の誕生日だとか。それから、歌。ウクレレや沖縄三線の伴奏で、春が来た、むすんでひらいて、朧月夜などを歌う。そして、体操。あかりは、このコースに参加している。すぐ近くのデイサービス「みんなの家」に通うあかり。[続きを読む]

  4. 森下さんの森で杉の木を伐らせてもらう

    稲刈り後の天日干しをする(稲架掛け)ための長い樹の棒(ナル)が必要で、田河内(たごうち)集落の森下さんの森で杉の木を伐らせてもらうことになった。森下さん親子で、懇切に樹の伐り方を教えていただいた。足場の悪い斜面で重たいチェーンソーをもって伐るというのは、たいへん、そして危険。樹を倒すときも、これまた危ない。なかなかぼくには、難易度が高すぎ。[続きを読む]

  5. 棟方さんには「唐詩の世界」を講座をお願いした

    春の雨、そして霧の立ち上るなか、川上の集落に棟方徳さんを訪ねた。かれは元大学の准教授で中国文学を教えておられた。春野に移住して10年近く。こんど、春野町の人たちを対象に、「らくいき講座」という文化教養講座を企画している。それで、棟方さんには「唐詩の世界」を講座をお願いした。ぼくの講座はとっても面白いよ、と楽しそうに笑っておられた。ひとり暮らしでお酒が好き、ゆったりした間合い。[続きを読む]

  6. 蔵も使える。喫茶店もできそう。プチコンサートも。

    一年間、おためし住宅に暮らしていたM君、31歳。いよいよそこを出なくてはならずに、新しい住まいを探していた。 (おためし住宅は、地域になじんで春野の暮らしをよく知ってもらい、定住するための住居を探すためのもの。家賃は月に1万3千円) アテにしていた空き家があったが、次々と、やっぱりダメということになって、困っていた。[続きを読む]

  7. いよいよ田んぼ作りがはじまる

    いよいよ田んぼ作りがはじまる。昨日は朝の7時半から田んぼのある集落あげての水路の掃除(井さらい)だ。うちのメンバー5名が参加。「井さらい」というのは、かつて田んぼをみんながやっていたときの必須な共同作業。いま田んぼをやっているのは、うちと数軒しかいないが、集落あげて掃除に参加する。今年は水漏れのしない田んぼ作りが課題。トラクターでたんねんに田んぼを耕す。畦をしっかり補強する。[続きを読む]

  8. なんと! 卵を産んでいた

    アイガモは現在9羽。アイガモたちは網を飛び越えて、あたりの草むらで若草を食べている。いまのところ外敵には襲われていない。なんと! 卵を産んでいた。大友さんが見つけた。巣箱を用意していたが、そこでは産んでいない。野原の真ん中に、温めずに放置されていた。二つほどカラスに食べられた形跡がある。池谷が一つもらって目玉焼きにして食べてみた。濃厚な味でなかなかおいしかった。[続きを読む]

  9. 「春野カフェ」のひとつのテーマは、山里のなりわい

    先日の「春野カフェ」のひとつのテーマは、山里のなりわい、であった。山里に移住するにあたって、空き家は見つかったとしても、「さあ、食っていけるか」「仕事はあるか」である。雇用はほとんどない。自分で仕事をつくりあげるしかない。そのひとつのヒントとして、山里にたくさんある自然素材を活かした「ものづくり」がある。田中康彦さんは、竹を燻して家をたった一人で作りあげた。[続きを読む]

  10. 先日の「春野カフェ」の様子

    先日の「春野カフェ」の様子。話しているのは田中康彦さん。場所は鴨江アートセンター201教室。こんな感じでテーブル囲んでの、よもやま話も楽しい。次回からは、会場は1Fにうつして行う。そこはキッチンもあるので、コーヒーやカレーなど、食べながらでもできる。「山里でのなりわい研究会」というかたちでの講座もたのしい。あるいは。[続きを読む]

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