日々のエッセイ
7.92016
豪雨の後 アイガモたちの受難
すごい豪雨だった。南の田んぼでは、竹で支えていたテグスのアミが、竹が倒れたために水面に垂れ下がっていた。
もしや……と水田に入ってみると、垂れ下がったテグスの網にからまって2羽が息絶えていた。また、3羽が脱走していた。つかまえなければ、トンビやカラスの餌食になってしまう。アイガモとの追っかけっこだ。
北の田んぼでは、アイガモの数が少ない。ぐるっと田んぼの周りをみてまわると、こちらもテグスのアミに引っかかって1羽が息絶えていた。そして、2羽が身動きできない状態。からまったテグスをハサミでじょきじょきと切る。テグスが体に食い込んでいて、むつかしい作業だ。
対策としては、テグスのアミが水面に垂れないように、杭を強固にすること。杭にしっかりと、アミを固定すること。網の外に脱出しないように、畦波シートで田んぼの周りを囲むこと。
暑さに寒さ。豪雨に風。外敵の侵入。とにかく、予期しないことが次々と起こる。頻繁にアイガモの見回りに行かないと、なにがあるかわからない。
いのちをたいせつにしろ、アイガモを可愛がれ、動物愛護の精神がないのはけしからん、などと説教する方があらわれると思う。
しかし、実際にみずから体験した人でないと、現場を知っている人でないと、一概に言えないことがあるよ。弁解になるが、なにしろ初挑戦。問題が起きたあと で、はじめて解決策がわかる。問題が起こるということが、事前にわかっていれば、工夫できるが、そこがわからない。ひとつひとつ、次に生かしていくしかな い。
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