日々のエッセイ
7.202016
「マルチ・ステークホルダー・システム」とか「地域円卓会議」とか
NPOのNポケット主催の市議会議員との円卓会議に参加した。参加議員10名。NPO法人の代表など、60名くらい。7つのグループに分かれて、テーマごとに意見の交流。それを議員がまとめて発表した。
それぞれの地域で活動するNPO法人と議員との交流の場となった。どのようにして行政に働きかけるか、課題解決の手法をまなぶ機会ともなった。
地域のさまざまな課題の解決には、自分たちで動けばなんとかなるわけでもない。行政の仕組みを変えたり、予算をつけてもらわないと、実現しないことも多 い。まあしかし、かんたんには行政は動いてくれない。なにより、行政は縦割り組織なので、どこに訴えたらいいのか、わかりにくい。たらい回し的なことに なって、あちこちにアピールしても、結局、なにも動かない。疲弊するだけってことも多い。
いかに行政に対して、市民の声を届けていくか。──議員を通して圧力をかけるというパターンもある。が、口利き政治家とつるんだ特定の団体や地域のエゴの ゴリ押しにもなりやすい。議員に議会で取りあげてもらう、という道もある。しかし、議員が質問できるのは、年に一度くらいのもの。
ということで、たとえば、課題を抱えている利害関係者(ステークホルダー)と、行政の部門、そして議員の3者が共通のテーブルについて、やりとりをする。議事録をつくって、すこしでも合意形成をすすめていくという方法があるのかもしれない。
これを「マルチ・ステークホルダー・システム」というらしい。あるいは「地域円卓会議」という言葉も。内閣府などはホームページをみると、学びたい人、はじめたい人は、下記に連絡してくださいとあった。
ので、電話してみた。あれれ、つながらない。その部署はもう終わったようだ。で、内閣府の代表に電話したら、10分くらい待たされた。やっと出てきた役人は、ええ? なんですかそれは?みたいな反応で、ちっともわからない。
──なにぶん、当時の政権といまは違うので、そういうことは、もう言わなくなりました。いまは「共助社会づくり」といいます。どうか、そちらを読んでいただいて……。ということで、すこしも理解が進まなかった。
まあ、それはともあれ、浜松市の中山間地域に限定して、NPO法人、任意団体、山里に関心ある人たち、そのエリア選出の議員と、そして行政の人たち。こういう集いを企画してみたいと思った次第。
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