日々のエッセイ

こんなに大きくなったアイガモたち

こんなに大きくなったアイガモたち。こちらは、大きなほうのカモたち。6月7日に生まれ。田んぼに放ったのが6月19日。別の田んぼのは、20日遅れで放した。いま46羽いる。

ぼくの軽トラの音がするだけで、どどどっとよってくる。田んぼの草を食べ尽くしてしまい、相当、飢えているのだ。ずいぶんとエサを食べる。1日にくず米2升 3キロ! 備蓄のくず米は、いま250キロ。83日分。11月まではエサがある。それ以降は、今年の収穫の時にできたくず米が入手できる。冬まで飼うとして、収穫予想が800キロ。それに対して、与えるエサが400キロになりそう。

ほんらいなら、雑草だけで生きていけるのかもしれない。そのためには、おそらく1反あたりの田んぼに10羽くらいが適正。すると15~20羽で十分。いま46羽いるので、2倍以上の過密状態なのだ。こうなったのは、寒さや外敵などで、次々と死んでいったからだ。死亡率もかんがえて、多めに追加手配したのだった。

田んぼに放すとき、たくましく生きていけるような準備と工夫が必要になる。今年は、生まれたてのヒナが届いたときには、納屋で飼っていた。籾殻を厚く敷いて電気コタツの育雛箱で温めた。プールで水の訓練もした。そうして2週間後に、田んぼに放したのだった。

かれらはよろこんで泳いでいたものの、休憩場所がわからない。タライの水浴びの日々から、いきなり太平洋の荒波に放ったようなことになった。しかも夜は豪雨だった。明け方の寒さもキツかった。ということで、初日に、6羽、翌日4羽くらい死んでいった。

来年は、いくきなり広い田んぼに放さないで、田んぼの中で、20畳くらいのスペースに仕切って、すこしずつ慣らしていく。土場もつくって屋根もつける。休むとき、雨の時には、ちゃんとそこに帰れるように訓練する。そうすれば、生存率がかなり高くなると思う。

なにしろ今年は、はじめての体験だったので、わからない。可哀想だとか、動物愛護に反しているとか、いろいろと非難もされた。しかしまあ、こういうことは、自らが体験してやっとわかることでもある。

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