日々のエッセイ

春野町の空き家をテーマに卒論を書きたいと学生が

春野町の空き家をテーマに卒論を書きたい。地理情報システムを活用して空き家の分布をまとめたい。──先日、愛知学院大の学生の小柴さんが来訪した。昨年、東栄町とのシンポジウムで、ぼくの講演を聞いたことがきっかけだ。空き家の実情、なぜ空き家が増えるのか、この先どうなるのか、貸してもらうためになにが必要か、地域とのつきあいかた、移住相談にくる人のプロフィールなどについて、すこしレクチャーさせてもらう。

ともあれ実情把握が第一。空き家を見てまわろうかと、案内した。平木、気田、小石間、山路の集落の空き家。自力で家を建てた一休さん。気田中学の前の藤原さんを訪ねて取材。あそこもここも空き家。あの家は、ご夫婦とも施設に入ってしまって、帰ってこない。あそこも、こないだ亡くなったので空き家になっている。この集落にはなんでもわかって相談できる長老がいないので、実情がつかみにくいわね、と藤原さん。小柴さんはせっせとメモしていた。

廃業して売却したいというレストランも訪ねる。店主の話を聞いた。10棟のロッジ。80人が座れる座敷。かつて物産センターだった大きな建物など、2000坪の敷地にある建物をまとめて処分したい、という。耕作放棄地も案内。空き家と耕作放棄とは、負の遺産ではなくて、貴重な地域資源になりうる。耕作放棄地と空き家を組みあわせて、新規就農や〈まちなか〉から通いながら耕作できれば、交流人口は増えていく。中山間地、過疎地、地方の課題が集約されている。やりがいのある面白い課題だと思う。まあしかし、卒論となると、できるだけエリアを集約して、課題を限定しないと、散漫になってしまうが。

 

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