日々のエッセイ

市民と農地をつなげていければ

NPO法人市民農業の会というところから、講演を依頼された。山と里と海で一次産業に関わる市民団体が、年に一度、農業祭とフォーラムを開催するというもの。農業祭は、一次産品の販売。フォーラムは。市民団体の代表と行政が講演、市民と農業をつなぐ、というもの。

市民農業の会は、まちなかで市民農園を運営している。150区画の農園を市民に貸し出している。利用は、年間9000円。30名の営農会員がいて、7ha(7万平米)の農地をもつ

楽舎は農業をきちんとしているわけでもないが、なぜだか楽舎にお声をかけていただいた。まあ、これもご縁なのでお引き受けさせていただくことにした。中山間地の耕作放棄地の現状、いまやっている田んぼの復活のこと、空き家の現状、移住についてのこと、などを話をさせていただくつもり。

田んぼや畑をやりたいなあという〈まちなか〉の人と中山間地の耕作放棄地をつなげていけたら、おもしろい。このあたりの山里は、ほとんどが耕作放棄地。田んぼはやめて10年、20年。お茶の畑も近ごろは、もうやめたい・今年からやめたという農家も多い。労力がかかりすぎて、高齢になるとやっていけないことが要因。そして、お茶などはまったく採算が取れないためだ。

けれども、畑や田んぼを放置してしていけば、どんどん土地は荒れる。もったいない。収益の上がる農業は理想だが、楽しみとしての、体験としての、生きがいとしての、仲間との交流としての農業という道もある。そういうことに関わりたい市民と農地をつなげていければすばらしい。これも、楽舎の一つの活動の柱になっていくかもしれない。

先日は、県の地域振興課、市の農林水産政策課と市民協働・地域政策課からもスタッフが参加して、各NPO法人との会議を行った。こういう世界は、行政とタイアップというか、巻き込んでやっていくのがきわめて大切なこと。そんな学びとなった。7月12日に、フォーラムは開催される。

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