日々のエッセイ
9.262018
お姉ちゃんたち、あそんでくれなかった……。そう、お母ちゃんにつぶやいていた
ほたる公園からお姉ちゃんたちの声が聞こえる。
その声を聞いて、あかりが「行きたい」という。
あかりは、お姉ちゃんたちが好きだ。それは、やさしく遊んでくれるから。それを期待しているのだ。
じゃあいくか。嬉しそうだ。ほたる公園につれていく。
ところが今日のお姉ちゃんたちは、初めての出会いだった。
仲間で楽しそうに遊んでいる。そこに3歳児が仲間に入れるわけがない。
あかりは、遊んで欲しいなと思いつつ、近づいていく。
でも、お姉ちゃんの方ほうは、自分たちのあそびに夢中。声をかけてくれない。3歳の子と、どうやって遊んでいいのか、とまどうと思う。
あかりは遠くから眺めていて、微妙な距離で近づいていく。また駆け戻ってくる。やがて少しずつ近づいていく。
ぼくが、単独で近づいたら、アヤしい人物と思われる。あかりのおとうちゃんというところから、声をかける。聞けば、小学校4年と6年生の4人。
年齢は、10歳から12歳くらいかな。一緒にお遊びは難しいなあ。これが2歳から7歳くらいだと、一緒になんとか遊べると思うけれど。
友だちになりたいなあ、声かけてほしいなあ。声かけられないしなー。どうしようかな。そんなあかりの心中の動き。ちょっと切ない気持ちにもなる。
結局、一緒に遊んでもらえず、お姉ちゃんたちを眺めながら、あかりはひとりでブランコに乗っていたのだった。
帰宅したら、お姉ちゃんたち、あそんでくれなかった……。そう、お母ちゃんにつぶやいていた。また、次に少しずつだね。
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