日々のエッセイ
10.312018
エプロン・シアター(エプロンの上で人形が動く物語)やってくれた
まほろば図書館(私設)が8月にオープン。事務所から徒歩2分。近くにあってありがたい。「絵本の読み聞かせをしてくれる」というので、あかりを連れていく。
子供の参加者は、あかりだけ。日置弓子さんが、エプロン・シアター(エプロンの上で人形が動く物語)やってくれた。
「大きなかぶ」というロシアの民話で、かぶを抜くために、爺さんから婆さん、息子、嫁さん、犬から猫からネズミまで総出で引っこ抜くという物語。さらには、紙芝居と絵本の読み聞かせもやってくれた。
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あかりが適当に本棚から難しい本をもってきて、めくりだす。中身は、安倍川の歴史と物語、頭痛になったら医者に行こう、というつまらなくて難しい本。しかも、本がさかさまだ(字が読めないのだから、あかりには関係ない)。
ぼくが、適当に話をつけてページをめくる。川がありました、雲がやってきて雨を降らせました。あかりちゃんは、竜と仲良くなってお空を飛びました……という具合。やがてあかりは、自分で物語を創作して語りだしていった。
あるとき、あかりちゃんが森のなかをあるいていると、うさぎさんがやってきて、それで木に登って、雨がやってきたら、お天気になって、それで空と仲良しになったら、へびさんがおっかけてきて、うさぎさんがぴょんぴょんはねてきて……と。自分でページをめくりながら、得意そうにたどたどしく語りだす。
「これは、あかりちゃんによる読み聞かせの会だったね」と、みんなで感心してくれたのだった。
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図書館というのは、静かに本を読む場なのだが、寄り合いの場でもある。近隣の人々が寄り集まり、おしゃべりし合うことも、とてもたいせつ。
私設図書館だと、それが可能だ。けれども、なかなか人が来てくれない。なにしろ過疎高齢で、あたりには人がいない。当番の確保も、かんたんではない。いろいろと試行錯誤中だ。
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