日々のエッセイ
12.162018
山里には、埋もれたままの資産がたくさんある
山里には、埋もれたままの資産がたくさんある。
山とか川とか耕作放棄地はもちろん。公共施設(幼稚園、小中学校、教員住宅、文化施設)、民間施設(空き家、使われなくなった茶工場、閉じてしまった商店街、旅館)など。
山里は、人口がどんどん減っていて加速している。やがてほとんど高齢者ばかりとなる。施設が活用されることはないだろう。
移住者が増える可能性は、とても少ない。何しろ仕事がない。だから、自分で仕事を作れる人は、可能性は大いにあるとは言えるが。
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ゆえに、使わない建物だけは残る。なにしろ解体するには多額のお金がかかる。何百万円、いや何千万円もする。浜松市は、これらの公共施設を、ずいぶんと解体して更地にしてきた。なかには、文化的な価値のある建物もあった(江戸時代の長屋門のあった森岡の家など)。
しかし維持するには、耐震の補強など、お金がかかる。なにより管理する人件費がかかる。ということで、そのまま放置されていく。
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しかし、もったいない。なんとか、活用できないものだろうか。
たとえば、地域交流の拠点、クリエイティヴな人たちの仕事場、アーティストの興亡、劇団員の稽古場、録音スタジオ、いろいろ考えられる。
そう思ってはいても、お金も時間も体力も、自分には余裕がない。それらの施設を見ても、たんなる日常の風景としてみているだけとなる。
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先日は、井口園さんに案内してもらう。田舎暮らし倶楽部の杉山さんとともに、熊切の茶工場、閉じてしまった商店街、旅館、廃校などを見て歩く。
「これはすごい。活用する道はたくさんある。ちかいうちに、スポンサーを連れてきましょう。企画してみましょう」企画力と実践力のある人から見ると、次々とアイデアが浮かぶようだ。
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外の人が春野を見ると、あらたな活用法があるかと思う。才能、ネットワーク、ワザ、ひらめきをもちよって、活用法を探求したらおもしろい。化学反応が起きるかもしれない。
そのためには、まずは現地を訪ねてもらう。組み合わせによっては、若者の「なりわい」になる可能性だってある。定住の流れも起きないことはない。ということで、また春になったら身の丈にあった企画をしてみたい。
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