日々のエッセイ

月に一度、助産院のDさんが指導に春野まできてくれた

20年分の日記を、ひとまとめにしてエディターに入れた。400万字(400字詰め1万枚)。キーワードを元にして検索すると、瞬時に一覧が出てくる。その時の様子を振り返るので、人生模様があらわれてくる。
 
あかりが生まれた時のことだ。月に一度、助産院のDさんが指導に春野まできてくれた。整体と赤ちゃんの抱き方、スリング(手を使わずに抱いて歩行・保持するための抱っこひもの)の講習をしてもらっていた。
 
こんな話をしてくれたのだった。ちょっと不思議で神秘的でもある。思い出したので、備忘録として書く。3年以上も前の話だが。
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赤ちゃんは、全く問題ないです。ずいぶんと人生の経験がある赤ちゃんですね。
 
もう話していますよ、話しかけていますよ。いまお父さんの後ろの人にむかって……。話をしていますよ。
 
抱くときには、つま先を持ってあげるといいです。そうすると、体の「果て」の感覚がつかめて、赤ちゃんは安心するんです。
 
抱くときは、密着して抱きます。隙間をもうけないほうがいい。
 
そして、泣いたらスクワット(直立した状態から膝関節の屈曲・伸展を繰り返す)します。これで、赤ちゃんはとても安心して眠れるんです。
 
抱かれることで、お母さんからは「安心」を、お父さんからは「冒険心」をもらえるんです。
 
いちばん気になるのは、赤ちゃんじゃなくて、むしろお父さんの首や肩のつまりですね。
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ということで、「おひなまき」を体験させてくれた。
 
「おひなまき」とは、メッシュ素材の布製品で、全身をくるむ。赤ちゃんがお腹のなかにいるときの状態を再現してあげることだ。
 
全身が包み込まれれることで、体を少し小さく動かすだけで、ほぐれてくる。骨盤と仙骨の調整になる。なにより気持ちがいい。なるほと、赤ちゃんはこんな状態になっているのかとわかる。
 
やはり、体が心地よくなることが第一。それだけで、世界が変わる。からだが縮こまっていると、世界は悲観的になる。体がやわらかくて心地よくなってくると、世界が変わる。それは、体験してみると、すぐに分かる。
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