日々のエッセイ
5.162016
山里の賃貸の場合、大きな落とし穴が
山里暮らしで、空き家に住めば生活コストは安い。都内で暮らせば、家賃は10万円近くになる。ぼくは毎月、10万5千円払っていた。20年以上。いまおもえば、なんとももったいないことをした。
ぼくはこちらに移住した時には、土地と家を買った。かなり安いと思ったが、越してから、地元の相場ではかなり高かった。賃貸はどうか。ここ山里では、一軒家を借りても、家賃が2万円というと、え?それは、高いという感覚がある。年間5千円の家賃で暮らす人もいる。タダという人もいる。
都内で住んで家賃に払う分で、生活が成り立つともいえる。それほど、都会の家賃が高すぎるということだろう。ただ、ここで、山里の賃貸の場合、大きな落とし穴がある。
タダ同然で借りるような家は、やはり修理が必要だ。家主も、どうぞ勝手に修理しても構わないという。で、雨漏りの補修、床を直したり、水廻り直したり。……そんなことしていると、軽く数百万円かかってしまう。
そうして、快適な家に何年か暮らしているうちに、家を立ち退いてほしいと言われるケースがある。じつは、このはなしは、よく聞く。
家主もボロ屋のときには、どうでもいいと思っていても、きれいになったら、欲が出たり。あるいは、親戚の人があれこれ言ってきたり。相続が発生して、遺族が言ってきたり、と。いろいろケースがある。
こんなにお金をかけて直したのに、といっても、それはあなたが勝手に直したのだから、ととり合ってくれない。そもそもが借りるときに、きちんと契約書など交わしていない。口約束が多い。
ということで、そうならないために、借りるときに、きちんと契約を交わすことがたいせつ。できれば、借りるのではなくて、買ってしまうのがよいと思う。でないと、落ち着いて暮らせない。
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