日々のエッセイ
6.12016
耕作放棄地を活用していく動きが、ぽつりぽつりと
F君が訪ねてきた。昨年来、炭焼き窯づくりと稲刈りの手伝いをしてくれた。春野に住みたいということで、空き家を案内したが、なかなかいい物件が見つからず。40代。空き家もさることながら、そもそも仕事がないことには、移住は難しい。
近ごろ、春野の山奥で木の伐採の仕事があり、それに従事するようになった。しかし、かなり危険が伴うことだし、雨が降れば仕事にならない。まちなかから通うのもたいへん。この近くの空き家の情報を伝えた。となりの森町では、「地域おこし協力隊」の募集を始めたので、そんなことも伝えた。
春野で耕作放棄地をよみがえらせて、田んぼ作りも始めたという。30〜40代の山の村の仲間たちで、やっている。なんと6反(6000平米)という。それはたいへんだ。しかも、川の水がないので、ポンプで水を引くのだという。それもたいへんなこと。シカやイノシシ対策の電気柵の設置も必要。そのための助成金の申請のことなども、話した。
こうしてすこしずつ、移住はできなくても、耕作放棄地を活用していく動きが、ぽつりぽつりと起きていくかもしれない。ぼくの役目は、そういう人たちの動きを発信していくこと。地域の人たち、まちなかの人たちに。そして、人と人をつなげていくこと。
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