日々のエッセイ
8.82016
これまでの総労働時間は、ざっと860時間。
これまでのみんなで関わった田んぼの作業内容と労働時間は、すべてエクセルで入力している。これまでの総労働時間は、ざっと860時間。
これ、たとえば人を雇って、時給千円で換算すると、86万円。交通費とか、保険とかは、なし。
今年になって、道具、資材、修理代など、かかった経費はざっと50万円余。トラクター、脱穀機、籾摺り機、田植機、稲刈り機などは、池谷所有あるいは、借りるので経費には入っていない。
ということで、単純計算で、130万円余。これからも資材がかかるし、機械も必要だし故障もする。ということで、たった3反の農業でも、100万円も200万円もかかる。さらには機械を買ったりしたら、なんやかんやで500〜1,000万円も。
それに対して、いまの3反の田んぼで収穫できるお米は800キロくらいのもの。1俵(60キロ)3万円で売れたとしても、売上は40万円程度。ちなみに、慣行農法でやっている農家は、農協の卸価格は、1俵9,000円くらい。売り上げ10万円ちょい。
大規模に省力化してやらないと、農業はやっていけないことがわかる。食っていくためには、ひとりで1町歩や2町歩やらないといけない。また、そのためには機械化が必要で、その投資が莫大になる。
だからぼくたちの農業は、なりわいとして稼ぐためじゃなくて、安心安全なお米を確保するため。せめて自分たちが一年間食べるお米は自分たちで作る、ということになる。
さらには、無農薬・無化学肥料でやるのは、美しい里山作り、地域の交流、生物の多様性、山里の魅力発信、生きがいづくり、みたいな意義になるのだと思う。
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