日々のエッセイ
8.202016
いわば「はるの山里アカデミー」かな
そうだ、講座をもっていただこう。かれは大学で漢文学を教えておられた。山里に移住して7年、どこにも出かけないで、悠々自適で畑仕事とお酒をたのしみに暮らしている。ああ、それはもったいないじゃないか。学識を活かしてほしい。
お願いすると快諾してくれた。「詩」の鑑賞はどうですか。中国の古代の詩から唐の詩まで、ピックアップしてお話ししてもらう。中国語が堪能なので、中国音で朗読してもらう。きのう川上にお住まいの棟方徳さんと話していて、ひらめいたのだった。
また、郷土史家の木下恒雄さんも快諾してくれた。北遠の林業史、お茶栽培の歴史、村の成立史、災害史など、多岐にわたって造詣が深い。23冊も本を書かれている。いつもお訪ねすると、ゆうに5時間、6時間のお話になる。その集中力、向学心、整理力がすごい。
竹細工職人、鍛冶屋さん、書の達人もいる。陶芸家、日本一のお茶づくり、自伐林業家。そのほか、東大で博士号の学位論文をとられた方。三線、アイルランドの笛、チェロ、歌のうまいひと、いろいろなすぐれた方もおられる。
山里には、いろいろな人材がおられる。埋もれたままでは、もったいない。そういう人を紹介したい。ひととひとをつなげたい。そのことで、地域のよりあいの場、移住者と地元の交流の機会、春野の魅力発信にもなっていく。
参加費はタダか500円。講師への謝礼は、5000円程度の交通費かな。場所は、楽舎の事務所〈らくあん〉。この14畳のスペースがあればいい。多くても20名くらい。広報は、町内の回覧板、Facebookとホームページ。マスコミにもとりあげてもらう。
ましかし、池谷くん。あれこれ企画するのもいいが、継続しなくては意味がないよ、と言われたりする。たしかにそうだ。継続こそがたいせつ。まあしかし、なにごともやってみなければわからない。大きな岩が転がっていくとき、岩をうんこらしょと動かすのがたいせつ。あとは、自然と展開していく。まずは初めてみて、反響をみて、そこからいろいろと変えていく。ダメだったら、その時点でやめればいい。そうやってもこれまですすめてきた。
いわば「はるの山里アカデミー」かな。「春野の楽校」「楽舎の楽校」。いい名前が浮かばない。アイデア募集中。
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