日々のエッセイ
10.172016
〈ほどほど〉の稲作と、〈ほどほど〉のアイガモを飼う
一年中、水を張っておく田んぼにしたら、生物多様性のフィールドになる。いろいろな生きものがやってくる。いろいろな植物が生える。ミツバチも、ホタルも、いる。そうして、アイガモたちがいる。そこが理想。
だけど、ここが問題。アイガモをメインにしたら生物多様性のフィールドにはならないのだ。アイガモを保護するために、電気柵や網を張る。そうなると、ほかの生きものを排除することになる。ほかの水鳥も、遠慮してやってこないだろう。
ドジョウやナマズを放したいけど、ドジョウなどは食べられてしまいそう。きれいな蓮なども栽培したいけど、こちらも食べられてしまう。
そうして、そもそも稲作が不自然。稲だけがたくさん生えて、他の雑草たちは排除されてしまう。
そりゃあ「無為自然」がいちばんいい。けれども、そうなると、草ぼうぼうの荒れはてたジャングルになってしまう。
ということで、〈ほどほど〉の稲作と、〈ほどほど〉のアイガモを飼う。すると〈ほどほど〉の生き物たちがやってくる、〈ほどほど〉の草が生える。そんな感じの生物多様性のフィールドづくり、かな。
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