日々のエッセイ

移住相談にこられたが、さて現金収入の道は

移住相談に来たのは、Uさん36歳。木工をメインに農業もやりたいという。一昨年の春野で行われたラブファーマーズ・カンファレンス(有機農業者の集い)のときに会って、話したことがあるという。ぼくのブログも読んでくれていた。
なんとか空き家は見つかると思う。しかし、問題は仕事だ。月に5千円くらいの空き家に住んで、年間100〜150万円の経費で暮らせるとしても、さて現金収入をどう得ていくか。
雇用してくれる会社は難しい。補助金の道はある。たとえば「新規就農支援制度」を活用すれば、農林省から、年間150万円を5年間の支援を受けられる。けれども、そのことで縛られてしまう。農業で生計を立てようということではないし、なにより本業の木工に集中できなくなる。
耕作放棄地を借りて、田んぼと野菜をつくる。食は確保する。スポットで茶工場でのアルバイト、あるいは林業の手伝いなどで、現金収入の道があるかもしれない。その過程で、木工製品をつくり、あるいは山里の資源(竹とか流木とか山菜とか)を販売できる可能性もないことはない。
まあともあれ、ちょくちょく春野に通ってきてもらい、楽舎の田んぼや畑を手伝いながら、ネットワークを広げてゆく。そうしたなかで、移住を考えるといい。30代だから、いまから山里暮らしをはじめていけば、可能性は開けてくると思う。そんな話をしたのだった。
昨年から30代の若者たちが、農業に関わりたいと、よく訪ねて来るようになった。10人は超えている。耕作放棄地はたくさんあるのだから、なんとか道が拓けるといいな。
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