日々のエッセイ
4.232017
「浜松市春野町の地方創生─中山間地域らおける新事業創出モデルの実証研究」
どーんと本が送られてきた。うわっ重たい。60冊もある。包みを開くと「浜松市春野町の地方創生─中山間地域らおける新事業創出モデルの実証研究」(駒澤大学 長山ゼミ 研究成果報告書)というのがでてきた。なんと388ページもある。春野町の分析、楽舎と池谷のゲートキーパーとしての分析など、よくまとめてくれている。
昨年の9月、駒沢大学(東京世田谷区)の長山ゼミの学生たち40人が春野に滞在した。「春野カフェ」として、集中講座を主催した。
これは、山里で暮らす人たちの生き方、なりわいを学ぶという企画。過疎化の著しい山里は、見方を変えればタカラの山。豊かな自然、森林資源、清流、耕作放棄地、伝統の暮らしやまつりなど。地元の人には、日々の暮らしは当たり前すぎて、特別とは思っていない。
ところが、新鮮な視点でとらえると、タカラとみえるものがたくさんある。地域資源を磨き上げればタカラになる。〈よそもの・わかもの・ばかもの〉が、地域おこしの3つの要素といわれる。都会暮らしの学生たちが、新鮮な若い目で春野の山里を訪れて、人と暮らしに出会い、その魅力を発見していくというのが、ひとつのねらい。
ぼくは全講座の企画、司会、インタビューをつとめた。2日間で、14人の講師・14講座とぎっしりと詰め込んだ。朝から夜まで、学生たちはしっかり学んでいたのが、なかなかすごかった。せっかく春野にきたのに、集中講座と提言のまとめばかり。まったく遊ぶ時間もなく、気の毒ではあったけれど。
講座とヒアリングを元に、学生たちはほとんど徹夜で討議をしてPowerPointにまとめ、まちなかで「春野町の地方創生」として、統計分析、山里の人のヒアリング、春野の活性化の提言をしてくれた。台風の豪雨の朝だったが、役所、まちづくり公社、信用金庫、議員、一般の方々が参加してくれた。その研究成果が冊子となったのだ。
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