日々のエッセイ

そんな「カタリバサロン」みたいなものがあるといい

それぞれが生き方、死に方を分かち合いたい、語り合いたいと思っている。そんな「カタリバサロン」みたいなものがあるといいと思った。

「春野人めぐり」の2日目。来訪されたのは7組12人。2日間で、10組17人。

うちは見るものも買うものも何もない。ただ語りあいに来てくれることがメインとなる。訪問者の年代層は、60代、70代。

ぼくがつくった本を100回も読んだと感銘してきてくれた人がいた。特異な霊的な体験をもっている方で、霊との付き合い方の相談に来られた。あるいは、仏教の供養について聞きに来られた方もいた。山里でどうにしたら農業で暮らしていけるか。地域との付き合いなどの相談に来られた方もおられた。

若い人も来てくれた。となりの森町で〈地域おこし協力隊〉で活躍している岩瀬くん。家を改装して農業体験と宿泊ができる旅館の許可をとったという。応援隊に赴任してまだ一年、見事な活躍だ。要所要所にイベントに参加してくれたり、報告してくれるというのもたいしたものだ。彼を通して、森町と連携して何かできそうな気がする。

ぼくのひとつの役目は、人と人をつなげることにある。ああ、それならこんな人がいる。あんなことしている人がいるので訪ねてみては、と。

生き方・死に方・暮らし方をわかちあう場。カタリバサロンみたいなフィールドをまちなかで展開してみたいものだなあ。今回の経験で、そんなひらめきがあった。

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