日々のエッセイ
7.182015
山里の耕作放棄地とまちなかをつなぐ
楽舎がここの耕作放棄地をお借りして、田んぼと畑の蘇りをすすめている。あたり一体すべて耕作放棄地だ。そばを清流がながれ、土手に桜が咲く。山々も美しい。土地が放置されていてもったいない。みなさん高齢化でやっていけない。畑ができなくても、草刈りはしなくてはいけない。それだけでもたいへん。だれかが借りて田んぼや畑にしてくれたら、草刈りの手間が省ける。景色もよくなる。子どもたちもお年寄りも喜ぶ。タダでいい、まあせめて、固定資産税分くらいの土地代で(農地だと300坪で年間数千円)、と言われる。
集落の長老からは、「このあたり一帯すべて楽舎さんでやってもらいたい」と言われた。今年の田んぼと畑がちゃんとできたら、信用も得られる。そうしたら、次々とお借りしていけたらいいなあとは思う。しかしまだ、そこまで手を広げていいかどうかわからない。なにしろ人手がない。借りたらちゃんとやらないと、迷惑をかける。のちのちまで、ずっと悪い評判も立つ。
自分たちでなんでもやろうと思わずに、まちなかの人たちにつなげていくこともできると思う。まちなかから、通いながらでも田んぼや畑は、できないことはない。また、近くの空き家を借りられれば、土日だけ滞在して耕していくこともできる。田んぼや畑のオーナー制度というやり方もある。なにしろ山里は耕作放棄地ばかりだ。耕作放棄地とまちなかをつなぐ、……今後はそのような道を開いていくことになるかもしれない。
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