日々のエッセイ

耕作放棄地のよみがえり

山里は過疎と高齢で、農業は立ちゆかない。耕作放棄地ばかりが広がる。楽舎は今年、あらたに2反(2,000平米)の休耕田を借りた。20年もの耕作放棄地なので、なかなか手ごわい。昨年から借りている田畑を合わせて、6反(6,000平米)になる。

役所に出かけて、アイガモの電気柵の補助金について聞いた。電気柵と網は、ひとつの田んぼに12万円くらいかかるが、その半額の補助金が出る(獣害対策として)。ついでに、耕作放棄地の補助について聞いてみた。

かなり高額な補助金が出ることがわかった。再生費(草刈り、耕起など)は、経費の全額が(1反あたり上限80万円)。土壌改良費(肥料・堆肥 の投入)は、実費分(1反あたり上限100万円)。農薬・種苗の播種などには、1反あたり2万5千円。その他、廃棄物処分・ハウス建設は、経費の半額(ハ ウスは400万円が上限)。

こんなに補助が出るのか、と驚いた。しかし、条件がある。まずは、事前申請が必要。ぼくたちの田んぼは、すでに耕してしまっているので、今か らではもうダメ。農地には「青地」と「白地」というのがあって、「青地」だけに限られる。ぼくたちの田んぼは、白地なのでダメ。そのほか、再生後、5 年以上耕作する見込みがあること。自分の土地はダメ、などいろいろ条件がある。

ともあれ、こうした補助金を活用して、ひろがるばかりの耕作放棄地を、地元と移住者とまちなかの人と力をあわせて蘇らせることができる。農のワークは、楽しみであり、生きがいであり、仲間づくりであり、地域おこしであり、なによりも安心安全な食を確保していくことになる。

しかし、こうした農林業のみならず、たくさんの補助制度があるということがわかる。たとえば、いままでこういうことには無関心だったが、わがごととして、関わってくると、すこしずつみえてくるものがある。

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