日々のエッセイ
7.112017
やがてはワイナリーを作りたいと訪ねてこられた
春野でぶどう園をはじめて、やがてはワイナリーを作りたい。このたび専従スタッフを雇用することになった。そのスタッフが通える地区に住宅を探しているのだが、みつからない。そこで、空き家情報などを教えてもらいたい。
そんな問い合わせがあり、きょう訪ねた来られたのは、3つも病院を経営している医療法人の事務長であった。
どこで楽舎のことを知ったのかと聞くと、チラシを見たからだという。今年の3月、新聞オリコミのチラシを町内に配布した。「空き家案内窓口を開設。空き家の情報をお知らせください」というものだ。
春野に移住したい人はたくさんいる。これまで200件余の移住相談をしている。けれども、空き家はたくさんあってもほとんど貸してくれない。貸家もアパートもない。
そこで、このチラシを発信したわけだ。まあしかし、さほど反響はなかろう。それでも問い合わせが数件くらいはあるかなあとは思っていた。ところが、現在に至るまで1件もなし。感想を述べてくれたのは5人だけであった。
そうして、この医療法人がそのチラシを見てアクセスしてくれたのだ。
せっかく来られたので、貸してくれそうな空き家の候補、おためし住宅など案内した。移動しながら、出会う地域の主要な人たちにも紹介していった。
昭和25年に人口1万5千人であった春野の人口は、いま5,000人を切る。その勢いは止まらない。山里には、ほとんど仕事はないからだ。お茶も林業も不振だ。若い人はまちなかに行って帰ってこない。廃校はすすむ。若い世代は暮らしにくい。結果、老人ばかりの集落となる。
そうして過疎地に企業誘致などは、ほとんど不可能な話だ。そんななか地元でのフィールドでぶどう園を経営して、やがてはワイナリーを作りたい。社員も雇い入れたいとは、画期的な話なのである。写真は、すでに稼働しているぶどう園。
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