日々のエッセイ
9.102017
空き家を行政が買って、住めるように修復して、貸し出せばいい
(続き)独居老人が多く、増え続ける空き家。そして、山里に移住したい若い世代はたくさんいる。ぼくは年間40組くらいの移住相談をしている。こりまで200組以上になる。
若い世代はお金がないので、土地や家は買えない。だから、家賃の安い空き家を求めている。しかし、空き家はたくさんあっても、貸してくれる空き家がない。いろいろ障壁がある。遺品の整理、墓がある、補修できない、地域とのつきあいなど。
そこで、ひとつの方向。空き家を行政が買って、住めるように修復して、貸し出せばいい。ただし、若い夫婦に限定する。そのことで、若い世代が移住して子どもも生まれる。山里に活気も出てくる。お年寄りの見守り支援にもつながる。
そうして、ここがミソなのだが、10年とか一定期間以上住めば、その家と土地はもらえることにする。売るほうとしては、行政が買ってくれれば、やはり安心。借りる人は、まとまったお金がなくても、一定期間住めば土地と家が自分のものになる。
行政としてのリスクは、空き家を買って修復しても、借りる人がいなければ不良資産になる。そこが心配だろうけど、トライしてもらいたいところ。
ま、行政でなくても、家主が、この方式で貸し出して、そして土地と家をあげてしまう。そういう考え方もできるかと思う。
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