日々のエッセイ

ほんらい行政の仕事

家が決まり、引っ越し準備中の移住希望者に「よそ者を受け入れたくない」と伝えた自治会があった。「移住者の1人あたり10万円の支援金を自治会にだす」という制度がありながら、申請した自治会は、41自治会のうちたったの2つ。4%であった。

これが、春野町の移住者受け入れの実情だ。最近の2つの事例だけをみると、この山里にあっては、移住者を受け入れることに消極的、あるいは懸念や拒否感を抱いているようにもみえる。

住民が「よそ者」を受け入れたくないのであれば、それは仕方がない。「自らの選択」ということになる。過疎化が進み、このまま放置していけば、集落は独居老人ばかり。空き家が増えて、やがて廃屋になっていく。ますます生活の便利さは低下する。0やがては集落は消滅。そういうことになる。

打つ手はあるかというと、そうかんたんではない。これは住民の意識がかわることがたいせつなので、時間がかかる。たとえば、移住者がきたことで活気がでる。そういう事例を積み重ねていくいま活躍している移住者の暮らしぶりの広報をおこなう。移住者との交流の機会をもつ。いろいろとある。そのためにNPO法人楽舎としては、事業展開していくつもり。「春野新聞」の発刊。移住者と地元の交流のための講座やコンサート、イベント。移住相談会・空き家相談会、移住者めぐりの企画、など。

でも、こういうことは、ほんらい行政の仕事。行政はなんといっても予算がある、権限がある、人材がいる。行政でなければできないことがたくさんある。それは別に述べたい。

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