移住と空き家

  1. 買ったあとで、引っ越したあとで、しまった! ということが、ある

    都会から山里の家を買うということになると、なんども足を運べない。かなりリスクがある。買ったあとで、引っ越したあとで、しまった! ということが、ある。これはわたしの友人の体験。春野町の山奥のS集落。静寂ないい土地で、目の前に清流がながれている。日当たりもいい。ただ、家の前に国道が通っている。そこが懸念される。しかし、訪れるたびに、ほとんど交通量がなくて静かだった。[続きを読む]

  2. 集落をあげて歓迎会をしてくれた

    昨年の秋、春野に移住したいということで、空き家を案内させてもらった鈴木元さんが、川上の集落に移住することになった。春野でももっとも過疎化のすすむ集落だ。川上の富田自治会長が空き家を案内し、移住にいたるまで世話をしてくれた。すばらしいことに、集落をあげて歓迎会をしてくれたのだ。鮎の塩焼きや焼き肉、焼きそばなど、豪華な食事まで用意してくれた。静岡新聞が取材にきてくれて記事となった。[続きを読む]

  3. 東京の大学生が春野を訪ねて、春野の魅力を発信してもらおうという企画

    〈よそもの・わかもの・ばかもの〉が、地域を変えるといわれる。過疎化の著しい山里は、見方を変えると、タカラの山だ。森林資源、清流、耕作放棄 地、伝統の暮らしやまつりなど。豊かな自然と人と暮らしこそがタカラ。だが地元の人には、日々の暮らしは当たり前すぎて、タカラなどとは思っていない。だ が、〈よそもの・わかもの・ばかもの〉の新鮮な視点でとらえると、タカラとうつるものがたくさんある。[続きを読む]

  4. 移住者の歓迎会を自治会が行うというのは、大ニュースなんだ

    移住者の歓迎会を自治会が行う。川上地区に移住した、竹のアーティスト鈴木元さんを集落あげてお迎えする。「それって、どこがニュースなんですか」とある人に聞かれたけど、いやあ稀有なことなのだ。山里では、どんどんと人口が減少。10年で2割も3割も。若い人は5割も6割も。特このまままいけば、集落は消滅する。それはたいへんといって、地元の人に危機意識があるかというと、あんまりない。[続きを読む]

  5. 定住促進はなんといっても、地元の人が動いてくれると大きな胎動に

    昨年、移住したいということで空き家を案内した元さんの家がきまった。川上という春野でもはるかに山奥の集落に。川根町のほうが近い。そのまた、山奥の一軒家をかりることができた。かなり広い家だ。いま改装中。富田自治会長が、いろいろと世話をしてくれた。そして、集落を上げて移住者の歓迎会をやってくれる。6月18日の13時から、バーベキュー大会。改装した家で元さんの家で行う。地元の人が来る。[続きを読む]

  6. オーストラリア在住のご夫婦が移住相談に

    移住相談に訪ねて来られた。オーストラリア在住のご夫婦。かの地に暮らして30年、永住権もある。日本風の建具の仕事をしている。オーストラリアとこの山里と行ったり来たりする暮らしをしたいようだ。で、いい家がないかということだけど、空き家はあっても、なかなか貸してくれない。時間はかかる。使っていいよという家は、廃屋に近い。地域との濃密な付きあいもたいせつ。[続きを読む]

  7. 耕作放棄地を活用していく動きが、ぽつりぽつりと

    F君が訪ねてきた。昨年来、炭焼き窯づくりと稲刈りの手伝いをしてくれた。春野に住みたいということで、空き家を案内したが、なかなかいい物件が見つからず。40代。空き家もさることながら、そもそも仕事がないことには、移住は難しい。近ごろ、春野の山奥で木の伐採の仕事があり、それに従事するようになった。しかし、かなり危険が伴うことだし、雨が降れば仕事にならない。まちなかから通うのもたいへん。[続きを読む]

  8. 郷土史家の木下恒雄さんを訪ねる

    郷土史を研究し20冊以上もの著作のある木下恒雄さんを訪ねる。歴史の造詣がたいへんに深い。80歳を超えて、語り口も力強い。固有名詞も数字も正確。滔々と熱のあるお話をいただく。独自に調べた春野町の人口推移の話など。浜松市と合併した時から、10年で24%の人口減。昭和30年と比較すると7割減だ。このまま放置するとやがて集落は消滅する。けれども、地元の人はほとんどが関心がない、と嘆いておられた。[続きを読む]

  9. 家賃2万円の一軒家

    春野町に移住したい人はたくさんいる。この一年だけでも、40組の方の移住相談を受けた。すぐに住める空き家があれば、すんなりと移住できると思うが、そうもいかない。空き家は沢山あっても、なかなか貸してくれないのだ。きょうは山路くんと同行していて、そんな空き家を見つけた。家主とも面談して、借りてくれる人があれば貸してもいいよ、ということだった。築70年くらい。部屋数はたくさん。[続きを読む]

  10. 春野町を住みやすい山里にしようという思いを持った人たちの集いを

    うちからクルマで小一時間。春野町でもいちばんの外れにある60世帯くらいの川上という山里。そこで民宿をいとなんでいる富田さんに会いに行った。地域の自治会長をされている。楽舎が、田舎暮らし推進の活動をしているというので、話を聞きたいということだった。協働センターの役所の人と4人で出かける。これまでのぼくの企画した事例を説明。[続きを読む]

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