山里の子育て

  1. 月に一度、助産院のDさんが指導に春野まできてくれた

    20年分の日記を、ひとまとめにしてエディターに入れた。400万字(400字詰め1万枚)。キーワードを元にして検索すると、瞬時に一覧が出てくる。その時の様子を振り返るので、人生模様があらわれてくる。 あかりが生まれた時のことだ。月に一度、助産院のDさんが指導に春野まできてくれた。[続きを読む]

  2. ランとあかりとの散歩で

    あかりを肩車して散歩。朝の光を浴びる。「あっちがいい、こっちがいい」。あかりの指差すほうに向かって歩く。川のほとりの道をゆっくり歩いて、太陽を礼拝した。『禊ぎ祓いの祝詞』を唱える。「たかまのはらに かむづまります かむろぎかむろみの みこともちて……はらいどの おほかみたち」そう唱えた時、 頭の上から、あかりがつぶやいた。「 ねえ、おとうちゃん。ランってオオカミみたいだね」。[続きを読む]

  3. まほろば図書館

    紙芝居をやってみせた。ところが、あかりは「貞子」(鈴木光司の小説の映画化『リング』)のような登場の仕方が気に入ったようで、繰り返していた。こんな使い方してごめんなさい。まほろば図書館まで、徒歩1分。近くてまことにありがたい。運営メンバーとしても、かかわらせてもらっている。あかりを連れて出かけた。今日は画家のIさんが当番。そうして、近所の方が、シカの角を見せにきてくれた。[続きを読む]

  4. 山里暮らしの便利さ不便さ

    山里の特徴は、なにしろ人が少ないことである。わが町春野は、4,400人。50年代の3分の1。10年で22%の減少率。そして加速している。当然、高齢者比率が高い。仕事が無いので、若者はほとんどいない。活気はでない。希望溢れる話は聞かない。もう春野はおしまいだよ、という話ばかりを聞かされる。まあ、これは全国の過疎地も同様と思う。本体である日本自体が、そもそも活気を失ってきているわけだから。[続きを読む]

  5. 過疎化のひとつの風景なのだが

    あかりを保育園へ連れて行った帰りに、郵便局の前を通る。すると、Mさんがハガキの投函に来ていた。元気ですかと声をかける。これは久しぶり、局の前のベンチに座ってしばし雑談する。近所の人が通りかかる。自然と立ち話が始まる。なるほど、郵便局というのは、地域の寄り合いの場にもなりうるんだなあ。室外に椅子と机があって、日向ぼっこできるような場であれば、もっといいが。[続きを読む]

  6. 秋の穏やかな一日

    あかりも、こうしてひとりで絵を描いてくれればいいんだけれど(2枚目の写真)、そうもいかない。お母ちゃんにべったり。お母さんはヘトヘト。せめて、公園に連れて行くかと、あかりをリヤカーに乗せて、ランを連れて散歩。ランを操りながら、あかりを乗せたリヤカーを引っ張るのもなかなかワザがいる。やがてほたる公園にランを繋いだ。あかりはブランコと水遊び。[続きを読む]

  7. 野球のトレーニング中の子どもたちに出会う

    朝のランの散歩中、野球のトレーニング中の子どもたちに出会う。「おはようっ」というと、「おはようございます」と、ちゃんとあいさつが返ってくる。気持ちいい。「この犬は、ランと言ってね猟犬なんだよ。イノシシとかやっつけちゃうんだよ」。みんな「へええーー」と、感心してくる。ある少年のそばにランが近寄っていく。「わわわーっ」と、ひっくり返る。[続きを読む]

  8. おにいちゃんたち遊んでくれるかな

    ほたる公園から、子どもたちの声が聞こえる。あかりが「遊びたいよぉ」という。「じゃあ行こうか」。走る、走る。あかりは、二度もあわててころんだ。公園では、子どもたちが5人、遊んでいた。それぞれゲームやブランコに熱中している。みんな初対面だ。さて、遊んでくれるかなあ。みんなおんなじ学級で小学校二年生という。おそらく一学年で10人くらいかな。[続きを読む]

  9. 子どもは子供同士で遊ぶのが、やっぱり一番いい。

    ランの散歩の帰り、ほたる公園に寄ると、子供たちが遊んでいた。おや、いつもあかりと遊んでくれるお姉ちゃんたちだ。 「あかりちゃんはー?」「いるよ。元気だよ。一緒に、遊んでくれる?」「連れてきてー」「お姉ちゃんたちと遊ぶのを楽しみにしているんだよ。これから連れてくるよ。待っててね。[続きを読む]

  10. エプロン・シアター(エプロンの上で人形が動く物語)やってくれた

    まほろば図書館(私設)が8月にオープン。事務所から徒歩2分。近くにあってありがたい。「絵本の読み聞かせをしてくれる」というので、あかりを連れていく。子供の参加者は、あかりだけ。日置弓子さんが、エプロン・シアター(エプロンの上で人形が動く物語)やってくれた。[続きを読む]

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