日々のエッセイ

「管理人ということであれば、家賃はタダでもいい」という話になった

家を解体するのに、費用がかかる。なのでタダで差し上げる。いや、ノシをつけてもいいと投稿したが、ほとんど反響もなかった。ということて、2月1日から、解体の運びとなった。テレビ局がブログを見て、その解体の様子を取材したいという。それで放映されることになった。ぼくが祝詞とお経を読むところも放映されるかも。
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さて、一昨日のこと。「解体される家を見たい。よかったら住みたい」という30代の女性が来訪した。すでに移住相談に2度やってきている方だ。
それは残念。遅かった。家を案内して、本人の気持ちが動いて心が固まったとしても、実際に暮らせるかどうかは、わからない。時間もかかる。家主も解体の段取りですでに動いている。いまから覆すのは、難しいと伝えた。
でも、せっかく来られたので、「手ぶら」で返すのは気の毒。「なにか、次につながるステップはないか」いと思い、あちこち電話して人をつなげていった。
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その過程で、ひらめいた。親しい大先輩が一人でコツコツ、精魂込めてつくった家があったことを。その方は、昨年の5月に家を改装している最中、脳こうそくで倒れて、一週間後に息を引き取った。
凝りに凝った家だ。家自体が彫刻や篆刻を展示した不思議な作品。しかも、改装やら水回りにも多額のお金をかけている。50人くらいがくつろげるスペースもある。
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もしかして、遺族は、その家を持て余していないだろうか。そのことを思い出した。
奥様に電話して、亡き大先輩のことなどを語り合っているうちに「管理人ということであれば、家賃はタダでもいい」という話になった。しかもその家で、レストランも物品の販売をしてもいい。道に面しているのが、来訪も望める。
また、春野では、現在「山里いきいき応援隊」を募集している。そちらに応募して、山里活性の仕事をしながら、じっくり住む家を探すこともできる。その応募用紙もダウンロードしてあげたのだった。
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まあ、縁があればつながっていく。ものごとは、ダメモトでトライしてみる。なにが幸いなのか、人生わからないので、いろいろ試してみるといい。ダメなら道を変えればいい。そうやって動いていけば、次にもいい縁がやってくる。
なにより自分で本気度を出せば、本気で動いてくれる人が現れる。……そんな話をしたのであった。

 

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