日々のエッセイ
4.252016
お試し住宅を案内したのだが
先日、春野に移住したいので空き家がありませんかと、Sさんからメールがあった。聞けば、彼女と暮らして近々結婚するつもり。しかし、同居しているお兄さんが、精神障害を抱えて、いろいろ暴れたりしてたいへんだという。とくに春野がいいというのではなくて、とにかく兄と別居したいということで相談があったわけだ。
すぐに住めるような空き家はないし、時間がかかる。それで、春野にあるお試し住宅をすすめた。家賃は月に1万3千円。住める期限は1年間。その間に、春野の暮らしに慣れてもらい、空き家を探せばいい。ちょうど、お試し住宅に住んでいるMさんが、一緒に楽舎の田んぼづくりに関わってくれているので、かれに案内してもらった。
お試し住宅気に入れば、あらためて翌日に、春野の協働センターを訪ねるようにと伝えた。そうして、翌日、メールが届いた。「昨日あのあと帰っていたら、兄が自室で亡くなってました。警察、医師が来ましたが、死因は肝硬変だそうです。まさかというか、信じられませんが、無常です。なので、借家の件はお開きにお願いします。こちらからお願いしたのに申し訳ありません」と。そんなことがあった。
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