日々のエッセイ
8.142018
蜂に悩まされている
山里暮らしは、身近に危険がたくさんある。草刈り機で刈っているとき、蜂の巣をこわしておそわれる。マムシがいることもある。
ここのところハチに悩まされている。いのちを大切になどと言っておれない。わが身と家族が危ないのだから。そこで、かれらを殺戮した。その住まいを破壊し、子を殺し、親たちを殺した。
事務所のひさしにアシナガバチの巣があったので、叩き落とした。数十匹が30分くらい舞っていた。また近くに巣を作り出したので、棒で叩いて退散させた。
やれやれ、これでどこかに去っていくだろう思いきや、翌日は、倉庫にしている部屋の中に巣を作り出した。叩きおとした。数十匹がブンブンと部屋の中を舞っていた。
早朝、山の中にブルーベリーを摘みにいくと、耳元にぶんぶんと蜂の羽音が聞こえる。花の咲く頃にはミツバチやクマバチだが、いまの時期は、アシナガバチだ。そして、スズメバチもくる。
この時期は、ブルーベリーの実が熟してきて、腐敗するのだろう。そうすると、雑食系のアシナガバチやスズメバチがやってくる。かれらは肉食で獰猛。針を刺して、中の汁を吸うのだと思われる。ブルーベリー実には穴が空いていて、張りがない。
何気に葉の裏などを触って、そこに巣があったりすると、刺されてしまう。一年前は、妻が指先を刺されてパニックになっていた。
10年の前だが、連続してハチに刺されたことがあった。刺された腕が熱くなって倍くらいに膨れた。10日以上も腫れが引かなかった。アレルギーの過敏反応だ。こんど刺されると、アナフィラキシー・ショックの可能性もある。ヘタをすると命の危険をともなう。
あらためてハニートラップをつくって捕獲して巣をつくらせないようにするか。熟した実を揺すって落としてしまうか。もうこの夏はブルーベリー摘みはあきらめるか。どうしたものか……。思いあぐねているところだ。
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