池谷啓の記事一覧

  1. どんな人が住んでいるのか、どんなコミュニティがあるのか

    空き家を案内するときには、家がいいから、安いからだけではむつかしい。そのちかくにどんな人が住んでいるのか、どんなコミュニティがあるのか、そこがたいせつ。ということで、空き家を案内したT君を、ちかくの山口さんちに連れて行った。山口さんは、いま和紙作りの探求をしている。そして、ちかくには山繭を飼育して織っている鶴田さんもいる。[続きを読む]

  2. 若い人たちの移住の動き

    移住はタイミング。家探しに5年も6年もかけても、なかなかみつからないひとがいる。会って、すぐに決まるひともいる。タダで家をもらってしまうひともいる。きょう埼玉から訪ねてきたT君、31歳。ピアノの先生の井口さんが連れてきてくれた。アイガモの田んぼで話をした。移住を考えたいという。一緒に農業をやりたいともいう。それじゃあ、善は急げ。ちかくの空き家を案内した。この古民家。[続きを読む]

  3. 耕作放棄地が広がっている

    楽舎で借りている田んぼの風景。むこうのほうに稲架掛けしているのが見える。土手にはサクラが咲く。その向こうは、清流の気田川だ。鮎がとれる。カヤックで遊べる。山里は至るところに耕作放棄地が広がっている。高齢化して田んぼをやるひとはいない。子どもたちも帰ってこない。そのままだと、草刈りがたいへん。お願いすれば貸してくださるとは思うが、こちらのマンパワーが伴わない。[続きを読む]

  4. 「はざし屋」がやってきた。

    「はざし屋」がやってきた。お米をポン!と「はざし」して甘く仕上げる。いかにも昭和のお菓子だ。そのポン菓子の移動加工するはざし屋が春野にやってきた。玄米7合と砂糖1キロもってきたら、つくってくれる。固めたお菓子にするのが千円、パラパラのお菓子なら600円。つくっているのを眺めているのが楽しい。できたお菓子は、手でかかえられないほどの量になる。このおじさん、キャラがすごい。[続きを読む]

  5. 田んぼの外に放して自由に草を食べてもらう

    アイガモは、いつもは田んぼの一角を仕切ったプールにいる。44羽と数が多いために、田んぼに生えてくる草は、ほとんど食べ尽くしてしまった。朝晩にくず米をあげているのだが、やはり草がほしい。それで、ときどき外に脱走する。追いかけて捕まえるのが日課になっていたが、これがたいへん。発想を変えてみた。支配しようとしないで、コントロールするのだ。捕まえようとしない。[続きを読む]

  6. きっと美しい生物多様性のフィールドに

    86歳のおばさま。ススキの穂を鎌で落としている。葉だけを刈ってお茶の畑に入れる。こんな立ち話をした。ここは楽舎の田んぼのとなり。土地が低くて、なかなか水が引かないので、田んぼには適していない。また、耕すひともいない。このエリアに一年中、水を張ってビオトープにしたらどうだろうか。稲作はしない。アイガモも放さない。そのまま放置しておけば、水鳥が自然とやってくる。[続きを読む]

  7. 稲架掛けがずらっと並んだ

    日曜日は4回目の稲刈だった。稲架掛けがずらっと並んだ。しかしまだ、田んぼ1枚が残っている。あと稲の束にして800束はありそう。今週の土曜日の早朝から最終の稲刈だ。40本近くの竹を切って、稲架掛けの三脚を作る。その後、稲刈と天日干し。雨が降りませんように。[続きを読む]

  8. 〈ほどほど〉の稲作と、〈ほどほど〉のアイガモを飼う

    一年中、水を張っておく田んぼにしたら、生物多様性のフィールドになる。いろいろな生きものがやってくる。いろいろな植物が生える。ミツバチも、ホタルも、いる。そうして、アイガモたちがいる。そこが理想。だけど、ここが問題。アイガモをメインにしたら生物多様性のフィールドにはならないのだ。アイガモを保護するために、電気柵や網を張る。そうなると、ほかの生きものを排除することになる。[続きを読む]

  9. 「アイガモそのものを飼う」という道もあるか

    来年のアイガモをどうするか、というところで考えている。アイガモ農法の発想は、完全無農薬の田んぼづくりから、きた。除草剤は使いたいくない。使わないと、ものすごい草が生える。人力ではたいへんすぎる。その除草をアイガモにやってもらうのだ。アイガモ農法にすれば、草取りはまったくいらない。そこはラクだ。しかし、そのためにアイガモの管理がたいへん。なにしろ「生きもの」だからね。思うようにはならない。[続きを読む]

  10. 田んぼの仕事 いろいろたいへん(2)

    楽舎の田んぼは、機械力じゃなくて、仲間力で乗り切っていくことになる。いまはメインの仲間5名でやっている。スポットで〈まちなか〉のひと、地元のひとが手伝ってくれている。田植えも稲刈も、手動式の機械だ。なかなかボロで、修理費がかさむ。さあはじめるぞというとき、動かないときも多い。ことしは、さいわい良質の稲刈り機(バインダー)を安く手に入れることができたのでスムースだ。[続きを読む]

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