池谷啓の記事一覧

  1. 山里の賃貸の場合、大きな落とし穴が

    山里暮らしで、空き家に住めば生活コストは安い。都内で暮らせば、家賃は10万円近くになる。ぼくは毎月、10万5千円払っていた。20年以上。いまおもえば、なんとももったいないことをした。ぼくはこちらに移住した時には、土地と家を買った。かなり安いと思ったが、越してから、地元の相場ではかなり高かった。賃貸はどうか。[続きを読む]

  2. お試し住宅を案内したのだが

    先日、春野に移住したいので空き家がありませんかと、Sさんからメールがあった。聞けば、彼女と暮らして近々結婚するつもり。しかし、同居しているお兄さんが、精神障害を抱えて、いろいろ暴れたりしてたいへんだという。とくに春野がいいというのではなくて、とにかく兄と別居したいということで相談があったわけだ。すぐに住めるような空き家はないし、時間がかかる。それで、春野にあるお試し住宅をすすめた。[続きを読む]

  3. 長蔵寺で空き家探し

    こんど管理することになった長蔵寺のブルーベリー園(10年ものが100本)にでかけた。夕陽の美しい山中で、眺望はすばらしい。その見回りついでに、近所の人と空き家を探訪した。ちかくには空き家が4軒ほどある。一軒は、昨年、ひとり暮らしのおばあちゃんが亡くなって空き家になっているところ。こちらは、そのまま住めそう。だが、まだ遺品などは整理していないし、貸してくれるかどうかは、これからの交渉次第。[続きを読む]

  4. 半農半Xの暮らし方が、山里では可能かもしれない

    完全無農薬の田んぼと畑で、お米と大豆を栽培する。大豆は味噌にする。青物野菜は、適当に。それで、食のベースを確保する。あとは、3万円程度のビジネスをいくつか積み重ねていく。そういう半農半Xの暮らし方が、山里では可能かもしれない。都会では、住居費の比重が高い。空き家を安く借りられれば、すばらしい。都会で家賃を払う費用でくらいがに成り立つかもしれない。しかし、空き家があるのかどうか。[続きを読む]

  5. 地方創生の取材に来られた

    駒澤大学で地域経済論(ベンチャー論、起業論)を研究されている長山宗広教授(写真左)が、取材に来られた。浜松市の地方創生の事例研究のためだ。買い物・病院への交通弱者の支援として、「春野のえがお」というNPOタクシーを推進している森下広隆さん(写真右)にも来ていただいて、話してもらう。ぼくは、定住促進事業のこと、山里暮らしの人たちの事例など、3時間くらい語りあった。[続きを読む]

  6. 山里暮らしの要諦は、なんでも助け合う友人を日ごろから持っていること

    山里暮らしは、若くて元気なウチはいい。けれども、年をとると身にしみてくると思う。買い物はなんとかなるとしても、問題は病気やケガのときだ。診療所が近くにない、病院がない。クルマに乗れなければ、バスでの移動もたいへんだ。タクシーを使えば、数千円になる。Mさんが訪ねてくれた。82歳。かなり耳の遠い90歳の夫と二人暮らし。近ごろ退院したばかり。布団を干していて転んだ。[続きを読む]

  7. 山里での「なりわい」を開拓していく人たち

    山里では仕事がない。畑を耕し田んぼをやれば、自給自足の道もある。空き家を借りればタダ同然。生活費はやすい。環境もいい。けれども、どうやって現金収入を稼ぐか。勤める会社がない。仕事がない。ひとがいないので、店をやってもお客は来ない。貯えがないと暮らしていけない。そういう心配がある。まあ、ひとり暮らしなら、なんとかなるかもしれないけど。家族がいたら、子どもがいたら、それはお金がかかる。[続きを読む]

  8. 広大な遊休地を活用したビジネスの可能性も

    この山里は過疎地で、人がいない。ふんだんに土地はある。わがやの敷地は2,000坪くらい。畑や山はものすごく安い。高齢になって畑はできないので、耕作放棄地は広がる。山は管理にお金がかかって、木を伐っても赤字になるだけ。山をほしかったらあげるよ、と言われたこともある。そんな広大な遊休地を活用したビジネスの可能性は、ないことはない、と思う。[続きを読む]

  9. 村人たちとのやりとりメモ

    耕作放棄地:ご近所のKさんは。85歳、妻との二人暮らし。お茶も大豆も田んぼもやってきたが、もうできないという。からだがついていけない。お茶は製茶にするのに高くつく。売ることもないので、親戚にあげてしまうだけ。子どもたちは町中に暮らして帰ってこない。子どもたちは、畑仕事をしようなんてまったく思わない。ということで、もう使わないから、と天日干しのナル(細長い丸太)のセットを譲ってくれた。[続きを読む]

  10. みんなでフリースペースとして活用してほしい、と

    みんなでフリースペースとして活用してほしい。所有者の鶴田さんから、相談があった。鶴田さんは、山繭を育てて織物を作っている。そこは元は美容室だが、喫茶店やちょっとしたレストランができそう。保健所の許可もすぐにとれる。奥には、風呂もキッチンも居間もあって、ちゃんと暮らせる。薪と石油の両方使えるボイラーもある。丸ノコもエアコンプレッサーも、卓上ボール盤などの木工器具もある。[続きを読む]

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  2. アクセサリーを作って
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