移住と空き家

  1. 稲刈りが完了した

    稲刈りが完了した。バインダーという機械で、稲を刈って麻紐で束ねる。人力で稲架掛けをする。日の光と風によて乾燥させていく。2週間くらいして、稲の含水率が15%くらいになったところで、脱穀する(稲穂からモミを取り出す)。次にモミ摺り(玄米と籾殻を分ける)。あとはその都度、精米する。モミ摺りと精米は、機械を借りることになる。この田んぼは、およそ3反(3,000平米)。[続きを読む]

  2. 子犬のブリーダーから相談があった

    子犬のブリーダーから相談があった。いまは町中で営業しているが、なき声などで近所の苦情がある。春野の広い土地で飼いたいという。資金がないので、空き家を探している。まあしかし、空き家はたくさんあるけれども、貸してくれるかどうかは難しい。ましてやイヌがたくさんいるとなると、さらに難しい。かなり山奥に行けば、かなり空き家がある。けれども、イヌを見にくる客には遠すぎて営業になりにくい。[続きを読む]

  3. 救急搬送されたMさんを、となりまちの森町総合病院に訪ねる

    救急搬送されたMさんを、となりまちの森町総合病院に訪ねる。カーテンで仕切られた4人部屋にいた。寝たきりだ。なんと、腰椎骨折だという。とくに外傷はないのだから、おそらく圧迫骨折だろう。骨がスカスカで潰れたという感じだと思う。酒ばかり飲んで栄養を摂らないので、骨の成分が弱くなっている。ま、内臓系でなくてよかった。栄養をつけてリハビリしていけば、大丈夫と思う。まだ60歳なんだから。[続きを読む]

  4. さすがの集落だと思った

    「生きてるーー?」と玄関の戸を開ける。「もう、だめですーー」との声。冗談で言ったのに、Mさんは寝ていた。もう起き上がれない。寝返りも打てない。食事もできないと言う。山里のひとり暮らしで、移住して10年だ。近くに身寄りはいない。このままでは、衰弱して死んでしまいそう……。ということで、救急車を手配した。となり町のM町総合病院に入院となった。3日前のことだ。[続きを読む]

  5. 借りて耕作する場合、リスクはあるがラク

    自分の土地にしていれば、安心して農業はできる。しかし、農地を取得するのは、「農地法」の制限があってたいへん、ということを書いた。しかし、農地を取得せず借りて耕作すればいいわけだ。それでも農家資格はとれるし、べつに農家資格などなくても、農業は可能である。また、農業ができなくなったら土地は返せばいいからラクだ。ただ、借りて耕作する場合、リスクはある。[続きを読む]

  6. 農地付きの宅地と建物を買いたいという相談を受けた

    農地付きの宅地と建物を買いたいという相談を受けた。広大な農地がついているという。農業をしなくても、農地は二束三文だし、活用の道はいろいろある。買っておいたほうがいい。しかし、農地の取得はいろいろ厄介だよと伝えた。農地というのは、「農地法」で売買が制限されている。まず、「農家」でないと農地は取得できない。「農家資格」をとらなくちゃいけない。[続きを読む]

  7. 山里というのは、ほとんどが親戚つながり

    ちかくの公園で草刈りをしている方に声をかけてみた。ぼくは知らない人でも、声をかける。そこからつながっていくから。話をすると、奉仕で草刈りをされていた。集落の人たちとは、家系を辿っていくとほとんどが親戚つながりになるという。あらためて気付かされる。山里というのは、ほとんどが親戚つながりなのだ。昔は、ちかくの集落、ひとつ山を超えた集落の人との婚姻になるわけだ。[続きを読む]

  8. 山里で暮らすには、「健康」であること。ある程度の「お金」があること。

    山里暮らしを始めたSさんと話していて、そうだねーといつも思うこと。山里で暮らすには、「健康」であること。ある程度の「お金」があること。 山里では、たいしてお金はかからない。家賃はものすごく格安。畑も田んぼタダで借りられたりする。ひろい作業場もある。でも、健康であったこそだ。ひとたび健康を損なうと、山里はたいへん。病院まで遠い、遠い。[続きを読む]

  9. 楽しそうに改修に取り組んでいる

    先月、ちかくの空き家を紹介したSさん、楽しそうに改修に取り組んでいる。近隣に挨拶、この集落と隣の集落の自治会長にも紹介した。ロケーションはとてもよい。見晴らし、風通し、日当たりは抜群。2階建ての5部屋。敷地は広い。クルマが8台は置ける。カモシカが庭に現れるような林だが、まちなかにも近い。ちかくに食堂もある。寿司屋も飲み屋も。ちいさなスーパーもコンビニも。診療所も、郵便局も。[続きを読む]

  10. 家さがしに来た医療法人があるが、いろいろ動いても、なんら報告なし。

    家さがしに来られた医療法人がある。山里にワイナリーをつくりたいということで、30歳の女性を雇用し、その住まいをさがしているという。山里でワイナリーとは魅力的な話である。ぜひ進めてもらいたいと、あちこち案内した。だが空き家があっても、なかなか貸してくれない。さいわい、小洒落た市営住宅が空いていて職場にも近い。若い女性にはよさそう。そこを紹介した。法人も女性も気に入っていた。[続きを読む]

おすすめ春野くらし

  1. はるのびより 創刊号
  2. アクセサリーを作って
  3. てんてぐ村

最近のエッセイ

ページ上部へ戻る